爆風3m/s以上でも移動が苦じゃない。“風に勝てた”使用実例
釣りの天敵、それが「風」
カヤックやSUPで釣りをする人にとって、風は最大の敵です。
風速3m/s。
数値だけ見ると「それくらいなら大丈夫でしょ」と思うかもしれません。
でも、実際に海に出ると分かります。
3m/sの風が吹いた瞬間から、釣りは「移動のための体力勝負」になるということに。
漕いでも漕いでも進まず、
ポイントに着いた頃にはすでに疲弊。
せっかくの釣りなのに、キャストする頃にはもう集中力が残っていない。
この状況、釣り人なら誰しも一度は経験があるのではないでしょうか?
「たかが風速3m/s」が命取りになる現場
ある日の釣行、風速予報は3.5m/s〜4.0m/s。
出艇地点では「まぁいけそう」と感じたものの、沖に出たとたん状況は一変。
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風に流されてポイントに入れない
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ドリフトも想定以上に早くて仕掛けが馴染まない
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パドル操作が忙しく、ロッドを握ってる時間が激減
いつもなら30分で入れるエリアに、倍以上の時間がかかりました。
その日、釣果はゼロ。
というより、釣りをしていた時間より、漕いでいた時間の方が長かった。
正直、悔しかったです。
「体力だけじゃ風には勝てない」
それが痛感できた一日でした。
モーター導入を決めたきっかけは“風負け”の連続
その日以降、何度も天気予報とにらめっこしながら釣行計画を立てるようになりました。
でも、風というのは読めないものです。
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朝は凪いでいても、昼には急に吹き始める
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陸からはわからない“沖だけ爆風”もある
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帰路で向かい風に変わると、体力の限界が近づく
「せっかく来たのに、釣りにならなかった」
このストレスから解放されたくて、電動モーターの導入を決意しました。
実際に使ってみて、初めてわかった“風に勝てる”という安心感
使い始めたのは春の南風が強まる時期。
風速は常に3〜5m/s。普通なら釣りを断念するような状況。
でも──Bixpy Jetを装着して出た最初の釣行で、世界が変わったんです。
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風に押されて進まないあの苦しさがない
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ポイント間の移動が“漕がずに済む”ので体力が温存できる
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向かい風でも直進できるから、ルアーに集中できる
特に感動したのが、風上に向かっても等速で進める安定感でした。
今までなら「諦めて戻ろう」と思っていた場面でも、
「あと1つ沖のブレイクまで行ける」という判断ができるようになったんです。
風速5m/sの日でも安定した釣行が可能に
ある日の釣行。予報では北西の風5m/s前後。
今までなら完全に中止していた条件です。
でも、「実験だと思って出てみよう」と思い、Bixpy付きでエントリー。
結果はというと──
朝から夕方まで、ほとんど漕ぐことなく釣りに集中できました。
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ポジショニングは微調整レベルで済む
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流されすぎたら1ボタンで戻れる
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風を利用したドリフトのコントロールも格段にラク
この日、初めて「風速5m/sでも釣りが成立するんだ」と実感しました。
手が空く=余裕ができる=釣果が伸びる
風の日にモーターを使うと何が変わるか?
一言でいうなら、**「手が空く」**ということです。
従来:
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ロッドを置いて、パドル操作
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ポイントに着く頃には疲労蓄積
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風で流されるたびに立て直し
モーターあり:
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微調整はリモコン1つ
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常に片手がフリーで、ロッドを握ったまま操作できる
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気になるブレイクや潮目に、風を気にせず寄れる
この「操作の余裕」がアングラーとしての集中力を保ってくれるんです。
結果、今までスルーしていたナブラや、微妙な地形変化にもすぐ反応できる。
結果、釣果に直結する。
あの日、風を見て帰ろうとした仲間を引き止めた
モーターを導入してからというもの、「今日、無理かな」という日が減ったと実感しています。
ある日、同行者が風を見て「今日はやめとこうか」と言ったとき、
自分だけBixpyで出艇しました。
数時間後。
私の釣果は、60cmオーバーの青物とマダイ。
その帰り際、仲間が言ったんです。
「…やっぱ行けばよかった。もう導入するわ。」
風に勝てるということは、“釣行の自由度が増える”ということ。
つまり、釣りを諦める理由が減るんです。
「風は敵」から「風も味方」に変わる日
今では、風が強くても焦らずに対応できる自分がいることに驚いています。
もちろん、無理な出艇はNGです。
でも、判断基準の「ボーダーライン」が一段上がったのは事実。
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追い風ならスムーズに帰れる
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向かい風でも“耐える”必要がない
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横風でも流されすぎず、スパンカー的にモーターが使える
この感覚は、実際に風の中で釣りをした人にしかわからないと思います。
まとめ:風が強い日こそ「行ける人」と「帰る人」の差が出る
釣りをしていると、自然条件に対してどう向き合うかが大きなテーマになります。
特に“風”という要素は、技術や道具だけでは超えられない壁でした。
でも、モーターという選択肢を手に入れてから、
その壁を越えることができるようになった。
そんな感覚を持っています。
「風速3m/s以上は無理」と感じていた自分が、
今では5m/sでも釣りを成立させられている。
これは、機材の進化でもあるし、
なにより「釣りを諦めない自由」を手に入れたという実感でもあります。