沖釣り×タイラバ!水深50m以上でマダイを狙うコツ
〜ディープエリアでの本命攻略!ヘッド選びから巻きスピード調整まで〜
タイラバ(鯛ラバ)は「巻くだけで釣れる」と言われるほどシンプルな釣りに見えますが、水深50m以上の沖でマダイを狙うとなると、タックルセッティングから操作方法まで、一つひとつに“コツ”が必要です。
私はカヤックで沖のディープを攻めるスタイルで10年以上釣りをしてきましたが、水深が深くなると浅場とは明らかに違う難しさが出てきます。
「着底が分からない」「潮が速くて底が取れない」「巻いても反応がない」など、初めの頃はタイラバでまったく釣れない日もありました。
でも、実際にヘッドの形状・重さを見直し、潮の速さに応じて巻きスピードを調整し、ラインの角度を意識するようになってから、ようやく「ディープでのマダイ釣り」が安定して釣れるようになってきたのです。
この記事では、水深50m以上でマダイを安定して釣るための実践テクニックを、「ヘッドの選び方」「潮流ごとの巻き方」「着底の感知法」など、現場でのリアルな体験とともに紹介します。
1. 水深50m以上のタイラバが難しい理由とは?
浅場とディープでは、タイラバ釣りの「基本のルール」が少し変わってきます。水深50mを超えると、潮の影響が強く、タイラバの操作が格段に難しくなるのです。
主な難所:
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潮流の影響で着底が取りづらい
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タイラバのヘッドが軽いとボトムに届かず中層を引いてしまう
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糸が斜めに出やすく、魚のアタリが手元に伝わりづらい
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底取りを何度も繰り返すのが体力的にきつい
カヤックだと船の位置が潮に対して敏感に流されるため、ディープでの釣りはさらにシビアになります。
この釣りを“成立”させるには、ヘッドの重さ・形状・ライン角・巻き速度を適正に組み合わせることが不可欠です。
2. 潮の速さと水深に応じた「タイラバヘッドの選び方」
✅ 基本の選び方(目安):
水深 | 潮が緩い | 潮が速い |
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50〜60m | 80g〜100g | 120g〜150g |
70〜80m | 100g〜130g | 150g〜200g |
90m以上 | 150g〜180g | 200g以上(状況次第では鉛式テンヤを流用) |
✅ 実際に使い分けているヘッドの種類
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球型(ラウンド型)
→ 潮受けが大きく、ゆっくり落ちてアピール力大。潮が緩いときに最適。 -
タングステン製コンパクトヘッド
→ 潮を切ってスムーズに落ちる。速潮時や深場ではこれがなければ始まらない。 -
楕円型・船底形状(スライド系)
→ フォールスピードが早く、底を取り直す動作がしやすい。
💡 私の実績で言うと、タングステンの100gで攻めるときが最も釣果が安定しています。特にドテラ流し時にラインが斜めに出ても、底に届きやすく操作性が良いです。
3. 潮の流れに合わせた「巻きスピード」の最適化
水深50m以上では、ただ巻くだけではマダイが反応してくれないことが多くなります。**“潮と一緒に流すような速度”**がベースになります。
✅ 潮が緩いとき(0.5ノット以下)
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スロー〜ミディアムスピードの巻きが基本
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1秒にハンドル1/4回転〜1/2回転程度
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スカートが“なびく”動き重視
👉 この状況では「見せて喰わせる」がポイント。フォール後に一瞬止めてから巻き始めるとヒット率UP。
✅ 潮が速いとき(1ノット以上)
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巻き速度を「潮に対してやや早め」に
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糸が斜めに出ている状態では、潮流に流されながらもリグがナチュラルに泳ぐ速度を意識
👉 このときのコツは、ライン角度を見ながらテンションを保ちつつ巻くこと。一定速度+小さな速度変化を意識すると良型が喰いやすい。
4. 「着底の取り方」とアタリを逃さないラインコントロール
水深50m以上のタイラバでは、「着底を取れるかどうか」で1日の釣果が変わると言っても過言ではありません。
✅ 着底時の違和感を察知する技術
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カヤックでは、風で船が動いてラインが斜めになるので、完全な“フリーフォール”は着底感知が難しい
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テンションフォール or 手巻きフォールで、ラインに違和感が出た瞬間にリールを止める
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「コッ」という軽いショックが来たら即巻き上げスタート
🎣 私の経験では、風で流されているときほど「張らず緩めず」のテンションで落とすと、アタリにも着底にも敏感になります。
5. 実釣でのよくあるパターンと対策
❌ 着底後すぐに巻いているのに反応がない…
→ 潮に対して巻き速度が早すぎる or ヘッドが軽すぎて着底していない可能性あり
✅ → 重めに変えて、ラインをもっと立たせる+巻きをスローに調整!
❌ アタリはあるが乗らない…
→ ヘッドは合っていても、スカートやネクタイの動きが不自然 or 巻き速度がバラついている
✅ → スカートの長さを変える or ネクタイを柔らかい素材に変更+巻きを安定させる!
❌ 流されすぎて仕掛けが底を切らない…
→ カヤックや小型船特有の流されやすさ。
✅ → タングステンヘッド+パラシュートアンカー or Bixpy Jetなど推進サポートを導入!
まとめ:ディープタイラバのカギは“3つのバランス”
✅ ヘッドの重さと形状を、潮と水深に合わせて選ぶ
✅ 巻き速度は、潮の流れのスピードを“見ながら”調整する
✅ 着底とフォール時のアタリは、ラインテンションと感度で見極める
カヤックや小型船で水深50m以上のエリアを攻めるのは簡単ではありませんが、きちんとヘッド・ライン・操作の三拍子が揃えば、確実に良型マダイが出るフィールドです。
何もないようなディープの沖で、突然「ゴンッ」とロッドがひったくられる感覚。
これはもう、やみつきになります。
ぜひこの記事を参考に、自分のスタイルに合ったディープタイラバ戦略を組み立ててみてください!
釣果がひとつ上のステージに上がること、間違いなしです!