沖釣りでのタナ取りミスを防ぐ!水深カウンターを正しく使う方法

沖釣りでのタナ取りミスを防ぐ!水深カウンターを正しく使う方法

~カウンター付きリールの本当の使い方&初心者がやりがちな落とし穴~

沖釣りでの釣果を大きく左右する要素の一つが、**「タナ取り」**です。
いくら良い仕掛けやエサを使っていても、魚がいるタナに仕掛けが入っていなければアタリすら出ません

私自身もカヤックフィッシングを始めた当初、**「とりあえず底まで落として、ちょっと巻けばいいだろう」**といった感覚でタナを取っていました。
でも実際は、潮の速さ、風、仕掛けの重さ、ラインの太さなど、いろんな要素が絡んでタナはズレてしまうんです。

そして、タナ取りを正確に行うための武器が、「水深カウンター付きリール」。
今回は、私の実釣経験をもとに、カウンター付きリールの正しい使い方・初心者がやりがちなミス・カヤックならではの注意点を、わかりやすく解説していきます!


1. なぜ「タナ取り」が重要なのか?

沖釣りでは、「魚がいる層(タナ)」を正確に狙うことが非常に重要です。
魚は決して海中全体にバラバラにいるわけではなく、特定の水深に集まっていることがほとんどです。

✅ たとえば…

  • イサキ:水深30〜40mに反応が集中

  • マダイ:反応は底から7〜10mの間

  • アジ:潮によっては中層に浮いている

このとき、10mズレると完全に魚のレンジから外れてしまい、アタリがなくなることも珍しくありません。

そしてこの“正確なタナ”を狙うための必須アイテムが、水深カウンター付きリールなのです。


2. カウンター付きリールの基本的な仕組み

カウンター付きリールは、糸の出た量をメーター単位で表示してくれるため、タナ取りが非常にしやすくなります。

✅ 基本構造

  • スプールの回転数をセンサーが感知

  • 使用している糸の「号数・直径」や「スプール径」に応じて、ラインの放出量を計算

  • 表示は0.1m刻み、1m刻みが多い

✅ 注意点

  • リセット(ゼロ設定)を忘れると、実際の水深とズレが生じる

  • 太い糸や水を吸ったラインは、表示が少し狂うこともある

  • 電動リールと手巻きリール、機種によって精度差あり


3. 実釣での「よくあるタナ取りミス」5選

❌ ミス①:リールのゼロ設定をせずに釣り始める

→ これ、初心者あるあるです。出船前やポイント移動時にゼロリセットを忘れると、実際より5〜10mズレることも
🎣 対策:ポイントに入ったら、仕掛け投入直前に必ず「ゼロリセット」!


❌ ミス②:ラインが潮に流されて“斜め”に出ている状態でのタナ読み

→ 見た目は「30m」でも、実際は25mしか沈んでいないケースもあります。
🎣 対策:風や潮が強い日は、仕掛けをまっすぐ下ろせるよう、重めのオモリ or 船の向きを調整


❌ ミス③:仕掛けの長さを計算に入れていない

→ 胴付き3本針仕掛けなどは、仕掛けの長さ(例:5m)+幹糸分の長さを考慮しないと、ターゲットレンジから外れる
🎣 対策:「タナ=リール表示の水深+仕掛けの全長÷2」を目安にする


❌ ミス④:フォール中のアタリに気づかず、タナまで仕掛けを落としてしまう

→ フォールバイトを見逃すと、“食わせのタイミング”を一つ捨てることに
🎣 対策:落とし込み中も、常にラインテンション&ロッドの挙動を意識する


❌ ミス⑤:潮流や二枚潮を考慮せず、表示水深を信じきってしまう

→ 潮が複雑に流れているときは、カウンターよりも「仕掛けの動き」で判断した方が正確
🎣 対策:「仕掛けが流されている感触」があるときは、+5m~+10mを狙って調整する


4. 正しい「タナ取り」手順(カヤック・小型船での実践)

⛵ ステップ①:ポイント到着後、リールのゼロリセットを行う

  • 座礁や根掛かり防止にもつながる

  • カヤックの場合は、GPS魚探と連携するとさらに正確!

⛵ ステップ②:魚探で魚のタナを確認(例:水深50mで反応40m)

  • 表示が底より10m上 → タナは「底から10m」を狙う

⛵ ステップ③:仕掛けをボトムまで落とし、巻き上げて狙いの層へ

  • 例)胴付き仕掛けが5mある → 底から7〜8m上で待つ

  • 一気に巻かず、1mずつ調整しながらタナを探るのがベスト

⛵ ステップ④:アタリがなければ、1〜2m単位でタナを変えて探る

  • 「上下どちらにずれても喰わない」ことが多いので、正確さが勝負を分ける


5. 実際の釣果に現れた「正しいタナ取り」の威力

ある日の実釣で、水深65m、魚探反応は「中層45m付近」。
最初、カウンター表示50mで誘っていたが全くアタリなし。
タナがズレている可能性を感じ、48m〜43mまで1m刻みで調整
すると、44mで連続ヒットがスタート!

こうした経験からも、カウンター付きリールの数字は信じつつ、魚の反応を見ながら“微調整”することが最重要だと実感しています。


6. まとめ:水深カウンターを“信じすぎず使いこなす”ことがタナ攻略の鍵!

✅ カウンター付きリールはあくまで「目安」であり、感覚と組み合わせて使うこと
✅ ゼロリセット・仕掛けの長さ・潮流の影響を正しく計算に入れる
✅ 魚のタナに1〜2mでもズレると喰わないことを理解し、1m単位での調整を徹底


“正確なタナ取り=釣れるか釣れないかの分岐点”
カヤックフィッシングや沖釣りにおいて、手軽に使えるカウンター付きリールは本当に便利な武器です。
でも、それを使いこなせるかどうかが釣果を大きく分けます。

ぜひ、今日から「正確なタナ取り」と「カウンターリールの使いこなし」を意識して、
一歩先を行く沖釣り師を目指してください!

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