BixpyJetで初めて沖に出た日の感動
――“パドルではたどり着けなかった景色”を見に行く
1. いつも「ここまで」が限界だった
沖縄に住んでいると、休日に「ちょっと海に出よう」という気持ちになる。
穏やかな朝、風もなく、水平線が薄く光っている。
そんな日にSUPやカヤックを出して、のんびりパドルを漕ぐのが私の小さな楽しみだった。
けれど、いつも同じ場所で終わっていた。
沖の方に見える岩場、潮目、あそこに行けばきっと魚がいる――そう思いながらも、
「流されたら戻れないかも」と不安が勝ち、結局いつもの湾内をぐるぐる回って終わる。
頭の中ではわかっていた。
自分の体力と風向きのことを考えれば、あの先に行くのは無謀だ。
でも、海の向こう側を見たい気持ちは、いつも心のどこかに残っていた。
2. BixpyJetを手にした日
そんなある日、釣り仲間がこう言った。
「お前もBixpyJet使ってみなよ。世界変わるぞ。」
正直、最初は半信半疑だった。
あんな小さなモーターで本当に進むのか?
けれど、手に取ってみた瞬間に、**“軽さ”と“質感”**に驚いた。
これなら、自分の車にも簡単に積めるし、浜辺まで片手で持っていける。
週末、私は早速それをSUPに取り付け、朝の静かな港に立っていた。
まだ陽が上る少し前、海面が鏡のように静まり返っている。
「今日こそ、あの沖に行ってみよう。」
胸が高鳴っていた。
3. 静かなモーター音と、初めての推進力
スイッチを入れると、かすかなモーター音が水面を震わせた。
「…あれ?思ったより静かだな。」
SUPがゆっくりと動き出す。
パドルを握っていないのに、スルスルと前へ進む。
まるで、風に押されているような自然な感覚。
速度を少し上げると、水面がスッと割れ、軽快に滑っていく。
心の中で何かが弾けた。
「これが、BixpyJetか…!」
漕がずに進むというのは、想像以上に不思議な感覚だった。
体を使わずに、海の上を“走る”。
今まで「努力」で進んでいた場所に、今度は“自由”で進める。
4. 見たことのない景色へ
沖に向かって進むと、足元の水の色が少しずつ変わっていった。
岸近くの薄いエメラルドから、深いコバルトブルーへ。
その境目を越えた時、思わず息をのんだ。
潮の流れが強くなり、パドルだけなら到底届かなかった場所。
けれどBixpyJetは、静かに、しかし確実に前へ進む。
波間に太陽が反射して、金色の光が跳ねる。
「やっと来れた…。」
心の中でそうつぶやいた。
この瞬間、**ただのモーターではなく、“海へのパスポート”**を手に入れた気がした。
5. 海の真ん中で感じた「静寂」
沖に出ると、音が変わる。
街のざわめきも、人の声も消えて、聞こえるのは波と自分の呼吸だけ。
ふとSUPを止めてみる。
潮の香り、肌に触れる風、そして遠くで跳ねる魚の音。
パドルを持たずに両手が空いていることで、
“海を感じる余裕”がこんなにも違うのかと驚いた。
そのまましばらく漂っていると、海面の下をアオリイカの群れがゆっくり通り過ぎていく。
「この景色を見られただけでも、今日はもう大満足だな。」
漕いでいた頃は、疲労でこんな景色を見る余裕もなかった。
でも今は、ただ“海と同じ呼吸”をしているような感覚。
それがBixpyJetの一番の魅力だと、その時わかった。
6. 不安が消えた瞬間
潮の流れが少し強くなってきた。
「そろそろ戻ろうか。」
以前ならここからが一番不安な時間だった。
パドルを握りしめて「戻れるかな…」と焦りながら漕ぐ時間。
けれど、BixpyJetでは違う。
スイッチひとつで、すっと反転。
向かい風を受けても、安定したスピードで岸に向かう。
あの不安がないだけで、海の楽しみ方がまるで変わる。
“行ける”から“帰れる”に変わった。
これは、想像以上の安心感だった。
7. 陸に戻った時の達成感
岸に戻ると、身体は軽く、心は満たされていた。
「今日は本当に沖まで行けたんだ。」
そう思うと、自然と笑顔がこぼれた。
車にBixpyJetを戻す時、その軽さに改めて驚いた。
「この小さな道具が、あんな遠くまで自分を連れていってくれたのか。」
あの日以来、私はBixpyJetを“道具”ではなく“相棒”と呼んでいる。
釣りに行く日も、家族でSUPを楽しむ日も、いつも一緒だ。
海をもっと近くに感じさせてくれたのは、他でもないこの小さなモーターだった。
8. 自由を取り戻すということ
BixpyJetを使って一番感じたのは、「自由」でした。
漕ぐことに縛られず、体力を気にせず、行きたい場所へ行ける自由。
それは単なる“便利さ”ではなく、
自分の中に眠っていた冒険心を取り戻す感覚に近い。
「行ってみたいけど無理だろう」
そう思っていた場所に、もう一度チャレンジできる。
年齢も性別も関係なく、“海を楽しむ権利”を全員にくれる。
BixpyJetはまさに、小さなモーターで叶える大きな自由なのだ。
9. あの日見た景色は、今も忘れられない
帰り際、ふと沖の方を振り返った。
そこには、朝日を反射する真っ青な海。
私が“届かない場所”だと思っていたところに、自分の足跡がある。
BixpyJetで初めて沖に出たあの日、
私は“道具”を手に入れただけじゃない。
自信と、新しい世界を手に入れたのだ。
そして今も、あの日見たあの景色が、私の中で静かに光っている。
「また、あの場所へ行こう。」
そう思えるだけで、人生が少し豊かになった気がする。
▽まとめ
BixpyJetが与えてくれるのは、単なる推進力ではない。
それは「もう一歩先へ行く勇気」そのものだ。
もしあなたが今、海の向こうを見ながら少しでも迷っているなら――
その一歩を、BixpyJetと一緒に踏み出してみてほしい。
きっと、あなたにも“初めて沖に出た日の感動”が待っている。