船の流し方別!沖釣りのエサ釣りで安定した釣果を出す方法
〜アンカリング・ドテラ流し・スパンカー使用時、それぞれの最適な釣り方と狙い方〜
沖釣りのエサ釣りにおいて、“船の流し方”は想像以上に釣果を左右します。
特にカヤックフィッシングの経験があるとよく分かりますが、自分がどの位置にいて、どの方向に潮・風・船が動いているかを理解しないと、仕掛けがきちんと機能せず、アタリがまったく出ません。
実際、私自身もアンカリングした状態で潮が逆に流れ、仕掛けが真下に落ちずに船底に吸い込まれたり、ドテラ流しで仕掛けを出しすぎてオマツリ地獄に陥った経験もありました。
でも、その都度、「その流し方に合ったエサ釣りの戦術」を身につけることで、釣りが成立するか否かが大きく変わるということを体で学びました。
このコンテンツでは、実体験を交えながら「アンカリング」「ドテラ流し」「スパンカー使用」それぞれにおける釣り方・仕掛け・タナの取り方・コツを具体的に解説します。
1. アンカリング時の釣り方:潮を読む力と正確なタナ取りが釣果のカギ
✅ 特徴
アンカリング=「船を固定する」ことで、仕掛けが狙ったポイントに“留まって”くれるのが最大のメリット。
特に根魚狙い、ポイントがピンで決まっている釣りに向いています。
🎣 実際によく釣れる魚種
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キジハタ、アカハタ、カサゴなどの根魚
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マダイ(真鯛)
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イサキやウマヅラなどの中層回遊魚
🎯 釣り方のポイント
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アンカーを下ろす前に、必ず潮の流れの方向を把握しておく
→ 潮上に向けて仕掛けを出さないと、釣りにならない -
エサは潮に馴染ませて、自然に流すのが基本
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ビシ釣り・コマセ釣りとの相性が非常に良い
→ タナをきっちり取って、撒き餌の層に魚を集める
💡 実践アドバイス
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たとえGPSでポイントに入っても、潮が逆なら仕掛けは思うように流れません
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私は潮が複雑に入り混じるエリアでは、パラシュートアンカーと併用して「船が揺れすぎないようにする」こともあります
2. ドテラ流し:広範囲を探れるが、仕掛けの制御が命取りに
✅ 特徴
ドテラ流しは、潮や風で船を自然に流すスタイルです。
カヤックでもよくやる「流し釣り」と近い感覚で、特にジギングや底物狙い、泳がせ釣りに向いています。
🎣 実際によく釣れる魚種
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ヒラメ、マゴチ
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カンパチ、ハタなどの大型根魚
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青物(ブリ・サワラ)
🎯 釣り方のポイント
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船の流れるスピードに合わせて、仕掛けを重くする or 流しをコントロール
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仕掛けが斜めに流れていくため、着底が分かりづらくなる → ラインテンションに細心の注意
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エサ釣りでは「泳がせ釣り」が特に有効。移動中にアピールでき、喰いが良い
💡 実践アドバイス
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自分がドテラ流しで苦戦していた時、“オモリをワンランク重くしただけ”で着底感度が劇的に改善
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潮のヨレやかけ上がりに仕掛けが入るタイミングで「食いが立つ」ため、魚探で地形の変化を見る目が重要
3. スパンカー使用:流しの安定感が増し、コマセ釣りに最強
✅ 特徴
スパンカー(横風を受ける帆)を使うことで、船の進行方向を一定に保ち、風や潮に対して船が斜めにならずに流せるのが最大のメリット。
ビシ釣り・コマセ釣りと相性が抜群で、ベテラン船長はこのスタイルを多用します。
🎣 実際によく釣れる魚種
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マダイ
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イサキ
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ワラサ・ヒラマサなどの中〜大型回遊魚
🎯 釣り方のポイント
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魚探で群れを確認したら、タナをきっちりキープすることが最重要
→ スパンカーで船の方向が安定しているからこそ、同じ層を狙い続けられる -
コマセの層に仕掛けを同調させるテクニックが釣果の差になる
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潮が二枚潮(上潮と下潮の方向が違う)だと、非常に繊細なタナ調整が求められる
💡 実践アドバイス
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スパンカーを使っているからと言って安心は禁物。船が流れる速度によって、仕掛けの角度が毎回違う
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実際、私は風と潮が逆になったとき、仕掛けが真上に立ちすぎて食いが極端に落ちた経験あり
→ そんなときはタナを1ヒロ下げるだけで再びアタリ連発したことも
まとめ:流し方に応じて“釣り方そのもの”を変えるのが釣果アップの秘訣!
✅ アンカリングなら:正確な潮読み&ピンポイント攻略!
✅ ドテラ流しなら:仕掛けの操作感と着底感度を高める!
✅ スパンカー使用なら:タナキープと撒き餌の同調を徹底!
どんなに良い道具や仕掛けを使っても、“船の流し方に合った釣り方”ができなければ意味がありません。
逆に、シンプルな仕掛けでも、流し方と釣り方の相性が良ければ、確実に釣果は出ます。
ぜひこの記事を参考に、次の釣行で「流し方を味方にした釣り方」を意識してみてください。
きっと“釣れる理由”が分かり始め、釣果が安定してくるはずです。