泳がせ釣りで狙う大型青物!ハリスの太さとエサの付け方



 泳がせ釣りで狙う大型青物!ハリスの太さとエサの付け方

〜カンパチ・ヒラマサ・ブリを仕留めるために押さえるべき実践セオリー〜

沖のカヤックフィッシングで、ある日いきなりリールを「ギュイーーン!!」と引ったくるあの衝撃。
それが、泳がせ釣りで狙う“本気の青物”の世界。

私自身、カヤックからの泳がせ釣りでこれまでにブリはもちろん、10kgオーバーのヒラマサや、根に突っ込む鬼のようなカンパチとファイトしてきました。

その中で学んだのは、青物狙いの泳がせ釣りは、「ハリスの選定」と「エサの生かし方」次第で、結果が天と地ほど違うということ。

この記事では、以下のような疑問に答えながら、
実践で通用する泳がせ釣りのリアルなノウハウをお伝えしていきます。


✅ この記事でわかること

  • 青物狙いに必要なハリスの太さの考え方

  • 活きエサを“弱らせずに動かす”ための付け方

  • カヤックでの泳がせに必要な仕掛けの工夫

  • 潮や地形を読み、釣れるポイントの見極め方


1. 狙う青物とそのファイト特性を知ることから始める

まず、泳がせ釣りで狙える主な青物を把握しておきましょう。
それぞれ、**“引きの強さ・ファイトのクセ”**が違います。

魚種 特徴 推奨ハリス 注意点
ブリ 縦に突っ込む直線的な引き 10〜12号 巻きすぎずドラグ調整でいなす
カンパチ 根に突っ込むパワーファイター 12〜16号 一瞬の根ズレに注意、ゴリ巻き対応
ヒラマサ 初速が異常に早く根に走る 14〜20号 瞬時に主導権を取る体制が必須

🧠 実際の経験談
過去にヒラマサ狙いで12号ハリスを使っていて、「走り出し2秒でブレイク」したことがあります。
→ 次回からは 20号のフロロ+太めの軸のフックに切り替えたことで、同じサイズ(8kg級)をきっちり獲ることができました。


2. ハリスの太さは“状況とエサのサイズ”で選ぶ

✅ ハリス選びの基本指標

状況 ハリスの太さ
ベイトが10〜12cm程度(アジ・イワシ) 10〜12号
ベイトが15〜20cm(サバ・小ヒラ) 14〜20号
根がきつく根ズレが多い場所 16号以上推奨

💡 細すぎるとブレイク、太すぎるとエサが動かない。ここが難しいけど面白いところ。

🧠 私のベストバランス

  • アジ餌でブリ狙い:12号フロロ

  • サバ餌でカンパチ狙い(根回り):16号ナイロン+チモトにパイプガード

  • ヒラマサ狙い(かけ上がり):18号フロロ+がまかつ貫通フック使用


3. エサの付け方で釣果が変わる!生かす付け方・殺す付け方

泳がせ釣り最大のポイントがここ。エサが自然に泳ぎ続けてくれなければ釣れません。

✅ 付け方の種類とメリット・デメリット

付け方 特徴 おすすめエサ 注意点
鼻掛け 一番泳ぎやすい アジ・イワシ 針を通しすぎると即死
背掛け 動きが鈍くなるがターゲットが見つけやすい サバ・小ヒラ 背骨に刺すと即死
背ビレ横掛け 回遊に強い、姿勢が自然 すべて エサが疲れやすい

🧠 実釣アドバイス

  • カヤックで流しているときは 鼻掛け一択。自然に潮に乗って泳いでくれるのでアピール抜群

  • 根に対してステイさせたいなら 背掛け+軽いシンカーで“泳ぎ回らせずにアピール”


4. 実際の仕掛け(シンプルなカヤック向け例)

道糸:PE3号  
リーダー:フロロ16号(3ヒロ)  
ハリス:フロロ16号(1ヒロ)  
針:がまかつ泳がせ専用 15〜17号  
シンカー:遊動式ナツメオモリ 20〜30号(潮流で調整)  

ポイントは、針とハリスの結束部をスリーブで保護するか、パイプガードを入れること。
→ 根ズレ・噛み切り・すっぽ抜け、これ全部防げます。


5. 青物を掛けた後のやりとりで「バラさない」ために

青物は掛けてからが本番。とくにヒラマサやカンパチは根に突っ込む動きが強烈で、1秒判断を誤れば即バラシになります。

✅ 実践で意識しているポイント

  • 掛けたら まずドラグは締めない。ラインテンションだけ維持して反転を待つ

  • ヒット直後に魚が横に走るならブリ、縦ならカンパチ、鋭く一瞬ならヒラマサと見極める

  • 根に行きそうなときは 魚の頭をこっちに向ける“スイープ合わせ”で主導権を奪う

🧠 ファイト中のリアル失敗談
以前、ヒラマサを掛けて「ドラグを緩めたまま待とう」としたら、2秒で岩に擦られてプツン
それ以降、**ヒラマサは掛けたら“即ドラグON+ロッドを立てて巻き続ける”**でバラシ激減しました。


6. カヤックならではの泳がせ運用注意点

  • 魚が掛かるとカヤックごと引っ張られる → ファイトしながら岸と逆方向へ進むのが基本

  • オール手動の釣りなので、竿を立てすぎず体でバランスを取る

  • ネットランディングは難しい場合が多い → ギャフ or フィッシュグリップ必須

💡 推奨装備:Bixpy Jet等の補助推進力があると、ポイントへの復帰やランディング時の制御が圧倒的に楽になります。


まとめ:泳がせ釣りで青物を獲るなら「太ハリス」「元気なエサ」「即主導権」

✅ ハリスは魚のサイズ・ポイント・エサに合わせて太めに
✅ エサは弱らせないよう、鼻掛け・背掛けを使い分けて自然に泳がせる
✅ 掛けたら根に入られる前に全力で主導権を奪い返す


泳がせ釣りは単純に見えて、実は**“読みと瞬発力の勝負”**です。
カヤックの上で、波に揺られながら魚のアタリを感じ、ドンと竿が絞り込まれるあの瞬間。
それは、ほかの釣りでは味わえない圧倒的な興奮があります。

ぜひこの記事を参考に、次の釣行では“本気の青物”との真剣勝負を楽しんでください。
**勝負はハリスとエサ付けで、すでに始まっています。**🔥🎣

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