長期保管でバッテリーを傷めないコツと注意点
──気づいた時には手遅れだった…を防ぐために。Bixpyユーザーがやっておくべきメンテナンスの話
✅ シーズンオフ、バッテリーのこと…忘れていませんか?
釣りに出られない冬や、しばらく出艇できない時期。
装備の整理やSUP・カヤックの保管はしっかりしても、
「バッテリーの保管」は意外と後回しにされがちです。
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最後に使ってそのまま放置していた
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部屋の隅に置いてるけど充電はしていない
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実は使おうとしたら、まったく反応しなかった…
こんな声、少なくありません。
実際、Bixpy Jetのような電動機器の心臓部であるバッテリーは、
保管方法を間違えるとダメージが蓄積され、寿命が縮むだけでなく、最悪の場合、使えなくなることもあります。
「高い買い物だったのに…」
「まだ数回しか使ってないのに…」
そんな後悔をしないためにも、
長期保管時の“正しい扱い方”を知っておくことが大切です。
✅ バッテリーを傷める「3つのNG習慣」
NG① 満充電 or 空のままで放置
リチウムイオンバッテリーの天敵は、過放電と過充電の放置。
「満タンのまま倉庫に置きっぱなし」や、
「残量ゼロで何週間も放置」は、内部に負担がかかります。
特にゼロ残量のまま1〜2ヶ月放置すると、
再充電ができなくなる“過放電による死”に至るケースも。
NG② 高温 or 極寒の場所で保管
バッテリーは温度に敏感な部品です。
夏場の車内、冬場の外倉庫などで放置すると、
劣化スピードが一気に加速します。
高温だと内部の電解液が劣化し、
極寒だと放電状態が続いて内部電圧が低下しがち。
NG③ 長期間、充電・確認しない
「シーズン終わったら春まで触らない」
この感覚も危険です。
目安として、1〜2ヶ月に一度はバッテリー残量をチェックして、
必要に応じて適正範囲まで充電してあげることが、バッテリーの寿命を延ばすポイントです。
✅ 正しいバッテリー保管の“3ステップ”
では、実際にどうやって保管すればいいのか?
私自身、春から秋の釣行後に、約半年近くバッテリーを保管していても、
まったく劣化させずに済んでいるシンプルな方法をご紹介します。
▶ ステップ①:充電は50〜70%で止める
満充電(100%)でもゼロ(0%)でもない、中間の電圧が理想です。
これはリチウムバッテリーの特性で、電圧が3.7V前後(=約60%)の状態がもっとも安定。
Bixpy Jetの場合、LEDインジケーターで残量を確認できます。
3〜4つ点灯している状態が目安です。
▶ ステップ②:涼しくて風通しの良い室内で保管
温度は15〜25℃前後の室内がベスト。
直射日光が当たらない、湿気の少ない場所に置くようにします。
私は釣具棚の下段に「バッテリーゾーン」を作り、
防塵カバー+シリカゲルを入れて保管しています。
▶ ステップ③:1〜2ヶ月に1回は“起動チェック”
保管期間中も、定期的に残量チェック&軽い充電を。
起動ボタンを押してLED点灯を確認。減っていたら、少しだけ充電。
「少しだけ」とは、10〜20%分。
短時間の“補充電”をしてあげるだけで、バッテリーのストレスが大きく減ります。
✅ 実際に半年保管しても「新品同様」だった話
2023年の冬、私は釣りに行けない期間が約6ヶ月ありました。
その間、Bixpyのバッテリーは以下のように管理:
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使用後すぐに50〜60%まで充電
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室内(温度約20℃)で保管
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2ヶ月に1回だけ電源チェック&15分程度の充電
その結果、春に初釣行へ出た際、バッテリーは100%近い出力をキープ。
航続距離・スピード感・レスポンスもまったく問題なし。
逆に、別の機材で「満充電→冬越し→春に沈黙した経験」もあるので、
正しい保管の差が歴然だったのを体感しました。
✅ よくあるQ&A
Q. 冬の間、充電器につないだままはNG?
A. 絶対にNGではないですが、常に満充電状態になるためオススメできません。
“充電→外す→チェック→補充電”のループが理想です。
Q. バッテリー残量ゼロで保管してしまった。復活できる?
A. 早期なら回復可能なこともありますが、過放電が進んでいると復旧は困難。
電源が入らない・充電が始まらない時は要注意。
Q. 車の中で保管してもいい?
A. 夏はNG。冬も長時間は避けた方が無難です。
理想は空調管理された室内です。
✅ まとめ:「使ってない時こそ、気を配る」それが寿命を決める
Bixpy Jetのバッテリーは高性能で、丁寧に扱えば数年にわたって使えます。
でも、それは「釣りのときだけ大事に使えばいい」という話ではありません。
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保管前の充電
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温度と湿度の管理
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定期的なチェック
この3つを意識するだけで、
バッテリーの寿命は1年、2年…と長く保てるのです。
✅ 最後に:バッテリーを“使える状態で守る”ために
バッテリーの不調は、突然やってきます。
そしてそれはたいてい、「釣りに行こう」と思った“その日”に発覚します。
せっかくの釣行を棒に振らないためにも、
今のうちに、バッテリーの状態を見直してみてください。
「保管は、釣りの一部。」
その意識があるかどうかで、Bixpyの価値はもっと長く、深く活かせます。