沖釣りの根魚攻略!カサゴ・アカハタ・オオモンハタの狙い方



 沖釣りの根魚攻略!カサゴ・アカハタ・オオモンハタの狙い方

〜ボトムに張り付く魚を釣り抜く。根掛かりを回避しつつ釣果を伸ばすテクニック〜

沖の岩礁帯でロッドを握るとき、いつも頭に浮かぶのは、「根掛かり」との闘いです。
でもそのすぐ先には、真っ赤なアカハタ、ゴツゴツしたカサゴ、そして暴れん坊のオオモンハタが待っています。

私はカヤックフィッシングを10年以上続けており、特に夏〜秋の根魚ゲームをメインターゲットにしている時期があります。
しかし、根魚狙いは簡単なようで奥が深い釣りです。

  • 「底を取らなきゃ釣れないけど、底を取ると根掛かる」

  • 「活性が低いとエサを動かしすぎても逃げられる」

  • 「風が強いと、根の形状が把握できずに仕掛けが瞬殺される」

このような悩みを克服してきたからこそ言える、**“ボトムを制して根魚を釣るための実戦的な方法”**をお伝えします。


✅ この記事でわかること

  • カサゴ・アカハタ・オオモンハタの釣れる「地形」と「水深」の見極め方

  • 根掛かりしづらく、かつ“釣れる”リグの構成例

  • カヤックならではのアプローチの仕方とポジショニング

  • 実際の釣行で有効だったアクションや誘い方


1. 根魚の“居場所”を知る:狙うべき地形と水深の目安

まずは敵(=根魚)の居場所を把握することがスタートです。
魚探や海図アプリが使えるなら、「起伏がある」「根が散っている」エリアを優先的にチェックします。

✅ 魚種ごとの“居場所”の特徴

魚種 好む地形 水深の目安 備考
カサゴ ゴロタ・低めの根・穴 5〜30m 定点が多く、群れも付きやすい
アカハタ 岩盤の段差・根のエッジ 10〜40m フォール中に喰うことが多い
オオモンハタ 沖のハードボトム・小さな瀬 20〜60m 泳ぎ回る→回遊読みが重要

🧠 実体験:

  • アカハタは、ゴツゴツした根の“かけ上がりの側面”に居ることが多い。ラインがフッと軽くなる場所でアタる。

  • オオモンハタは意外と“オープンなフラットエリアにある小さな根”に付きやすく、魚探でちょっとした反応を見逃さないのが大事


2. 根掛かりを回避するためのリグ構成とセッティング術

「釣りたいけど根掛かりが怖い」。
これは全根魚アングラーの永遠のジレンマ。ですが、**“根掛かりしにくいけど喰わせやすいリグ”**は存在します。

✅ 根魚狙いに実績のあるリグ3選

① テキサスリグ(フリーリグ含む)

  • 根掛かり回避性能:★★★★★

  • 使用頻度:高(カサゴ・アカハタ狙い)

👉 フックが上向きにくる+シンカーが先行するので、岩の隙間をすり抜けやすい。
私はバレットシンカー+オフセットフック+ワームで使います。アタリがダイレクトに来て気持ちいい。


② ブレード付きジグヘッド+シャッドワーム

  • 根掛かり回避性能:★★★☆☆

  • 使用頻度:中(オオモンハタ狙い)

👉 オオモンハタは“巻き”で釣る方が釣果が伸びるので、スイミング姿勢を重視したセッティングが有効。
ただし、ボトムステイ時間を長くすると根掛かるので注意。


③ 直リグ(ダウンショット改)

  • 根掛かり回避性能:★★★★☆

  • 使用頻度:中〜高(根が粗いエリア)

👉 シンカーがすぐ切れる構造にしておくと、“針だけは生き残る”セーフティ仕様として優秀。

🧠 ワンポイント:
カヤックだと風や潮で船が動きやすいので、「底を取り直す」動作が頻繁に必要です。
このとき、シンカー重め(20〜30g)+スイベルでラインヨレ軽減は鉄則です。


3. 実際に釣れる“誘い方”とアクションの工夫

根魚は基本的に「目の前に来たものを喰う」。でも、**“誘ってからの間”**で喰わせる必要があります。

✅ 有効なアクション例:

  • ズル引き → 止め → コッ! → カサゴ・アカハタに抜群。ズル引きしてゴツゴツ感を感じたら止める。

  • ボトムバンプ(トントン)+シェイク → 止め → アカハタはフォール〜ステイで喰う個体が多い。動きより“タイミング”。

  • スイミング(スローただ巻き) → オオモンハタは、むしろボトムを切って巻いている方が喰ってくる。水深1〜2m上を意識。

🧠 実体験:
アカハタ狙いで、フォール→着底→すぐに巻き始めると毎投アタリが出たことがあります。
フォール中は常にラインテンションを軽く張っておくと、アタリに即反応できます。


4. カヤックフィッシングでのポジショニングと攻め方

カヤックの利点は、「静かに、ピンスポットに入れる」こと。
逆に、流されすぎると仕掛けの操作がすぐに破綻します。

✅ 攻略ポイント

  • 根に対して“流されながら攻める”ドリフトスタイルが基本
     → 真上から落とすと根掛かりが少ない

  • 流れが速いときは、Bixpy Jetやパラアンカーを使ってポジションキープ

  • 風下に流れるなら、反対側から仕掛けを投げて“送り込む”ように入れる

🧠 実体験:
ドリフトしながら斜めに投げて引いてくると、オオモンハタが追いかけてきて「ゴン!」。
でも、同じところで真下に落としただけでは反応なし。
“移動しながら誘う”のが根魚攻略では効くシーンが多いです。


まとめ:根掛かりを恐れず、でも対策を練って挑むのが根魚釣りの極意!

✅ 根魚ごとの“居場所”を魚探や地形で見極める
✅ リグは“根掛かり回避”+“食わせ力”の両立が鍵
✅ カヤックならではのアプローチを活かしてピンポイント攻略
✅ 誘いは“フォールと止め”を意識し、アタリを感じる集中力を保つ


根魚釣りは“底物”というだけあって、地味なようでいてドラマがあります。
小さなアタリの先にゴンッとフッキングし、根に潜られそうになりながらゴリ巻きで上げるあの快感。

この釣りは、海底のわずかな変化を感じ取り、それに合わせて仕掛けを通せるかが全てです。
そしてそれを最も体感できるのが、カヤックフィッシングの強み。

ぜひ、今回の内容を活かして、次の根魚釣行を“根掛かりに負けない釣行”に変えてみてください。
釣果だけじゃない、釣りの“読み合いの面白さ”が一段と深くなるはずです。🎣🔥

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