初めての沖釣り遠征!泊まり込み釣行の計画と準備
〜天候、装備、宿選び…遠征を成功させる“釣る前の段取り力”〜
カヤックフィッシングに慣れてくると、
「地元のポイントは大体回ったし、そろそろ遠征してみたいな」
そんな気持ちがふと湧いてくるはずです。
私もまさにそうでした。
近場での釣りに物足りなさを感じた頃、SNSで見た“遠征組”の釣果に心を奪われ、初めてカヤックを車に積んで遠征に出たのが数年前。
けれど、そこで痛感したのは――
✅ 荷物が多すぎて何がどこにあるかわからない
✅ 宿泊先での道具管理が甘くて焦った
✅ 翌朝の天気が崩れ、ノープランで立ち尽くす…
つまり「釣る前の準備の差」が、遠征の成功を大きく左右するということでした。
この記事では、実際に泊まり込みで全国各地に遠征してきた経験をもとに、
初めての遠征で“絶対に外さないための準備と計画のコツ”を具体的にお伝えします。
✅ この記事でわかること
-
沖釣り遠征の計画の立て方と遠征地の選び方
-
宿泊込みの釣行で気をつけるべき装備と道具管理
-
移動・釣行中のトラブルを減らすための準備リスト
-
実際に行ってきた遠征の成功&失敗例
1. 遠征でまず考えるべきは「海況 × ターゲット ×アクセス」
遠征の成功を左右するのは、単純な「釣果」ではありません。
その釣果に至るまでの“段取り”こそ、最も重要な要素です。
✅ ポイント①:海況は“過去3年の傾向”を見る
-
「風・波・潮」のコンディションが安定しやすい時期を選ぶ
-
現地漁協 or SNSで、その年の海況傾向をチェック
-
特に南紀・伊豆・鹿児島などは“台風シーズン”の読みが肝心
🧠 実体験:GWに伊豆へ遠征した際、2日間とも風速7m以上。現地カヤック仲間から事前に“春先の吹き返しは厳しい”と教わっていたにも関わらず、強行して無駄足になったことがあります…。
✅ ポイント②:釣りたいターゲットが「狙えるシーズン」を明確に
-
カンパチ・シイラ→夏〜秋(沖の水温が高いタイミング)
-
マダイ・アオリイカ→春と秋が安定
-
根魚(アカハタ・オオモンハタ)→通年だが「水温低下後は深場」
🧠 実際は「釣れるはずの魚」が“その海域にまだ入ってきてない”こともあるため、現地ガイドのSNSチェックは必須です。
✅ ポイント③:車の乗り入れ&カヤック搬入がスムーズか?
-
カート必須のポイントも多い
-
駐車場が有料/出入り時間制限がある場所も要確認
-
夜明け前に準備するなら、コンビニや仮眠所の有無もチェック
2. 宿泊先の選び方:釣り人目線で選ぶ3つのポイント
✅ ポイント①:クーラーボックスを冷やせる環境があるか
-
冷凍庫が使える
-
氷のストックがもらえる or 補充できる
-
保冷バッグに保冷剤を詰め替え可能な環境があるか
🧠 私は「民宿 or 釣り人ウェルカムなビジネスホテル」を選びます。
民宿の女将さんに「明日カンパチ釣ってくるから捌かせてね!」と言うと喜ばれることも。
✅ ポイント②:洗い場・干場があるか(道具の後処理問題)
-
カヤック、パドル、ライジャケ、ロッドを洗えるスペースがあるか
-
塩抜きしたい装備(Bixpy Jetなど)を置ける場所があるか
💡 屋外シャワーや洗面所の広さを事前に確認しておくと◎
✅ ポイント③:夜間でも安心して道具を保管できるか
-
車内に入らない大型クーラーやカヤックを“盗難・いたずら”から守れるか
-
「屋根付き駐車場 or 監視カメラ付き or 駐車場が室内から近い」宿を優先
🧠 一度、遠征先で朝起きたら、クーラーの蓋がズレていて氷が溶けていたことがありました。猫がいたずらしていたようで、完全密閉しておく必要を感じた瞬間でした。
3. 遠征時の持ち物リスト(泊まり込み仕様)
✅ 必須装備(釣行用)
-
カヤック本体・パドル or ペダル or Bixpy Jet
-
ライフジャケット(PFD)
-
ロッド2~3本+リール
-
フィッシュグリップ/プライヤー
-
クーラーボックス(釣果用・飲食用の2台)
-
神経締めワイヤー・ナイフ・まな板
✅ 宿泊&保管関連
-
長靴・サンダル
-
釣り用ウェア上下(予備含む)
-
ロッドホルダー・スタンド
-
ギアを乾かすための大判タオル/ビニールシート
-
延長コード・携帯バッテリー
-
クーラーボックス用保冷剤・氷袋・新聞紙
4. 遠征中に起こりやすいトラブルと対策
トラブル | 実際の例 | 対策 |
---|---|---|
雨で装備が濡れてカビ臭くなる | 雨天釣行→濡れたライジャケを車内に放置 | 速乾シート、消臭スプレー、除湿剤を携帯 |
食料が足りず、コンビニが近くにない | 離島遠征で夜は食べられる場所がなかった | 宿で夕食付きプランを選ぶ or カップ麺持参 |
翌朝風速8m、釣行中止でプランが崩れる | ノープランで海辺に立ち尽くす | 風裏になるサブポイントを事前に2つ用意しておく |
✅ まとめ:「釣果」は、遠征前に決まっている
遠征は、「釣りの前にどれだけ準備できたか」が、
そのまま「釣果」「快適さ」「満足度」に直結します。
🎯 遠征地は、“魚種・天候・アクセス”のバランスで選ぶ
🎯 宿泊先は、釣り人目線で“道具管理”できる場所を
🎯 荷物リストは“通常+α”でトラブルに備える
🎯 天候急変時の「第2案」「第3案」を持っておくこと
✅ 最後に
カヤックフィッシングの遠征は、ただ釣果を追い求めるだけでなく、
「非日常を自分で組み立てていく」旅そのものです。
天候に翻弄されたり、初めての海に戸惑ったりするのも、全部“自分で乗り越える”からこそ、記憶に残る。
初めての遠征が“最高の思い出”になるように、
ぜひこの記事の準備・ノウハウを、あなたのプランに役立ててください。
遠征先の1匹は、地元の10匹より価値があるかもしれません。
その魚を釣るために、今日から準備、始めてみませんか?🎣✨