低速で流し釣りに最適化!Bixpyの速度調整テクニック
〜“微速”の価値がわかれば、釣りはもっと釣れる〜
✅ 「釣れそうなのに、うまく流せない…」流し釣りのよくある悩み
風と潮に逆らって、カヤックやSUPで狙いのポイントに立つ。
あとは流しながらルアーやタイラバを落とすだけ。
──のはずが、気がつくと、
「ちょっと流れが速すぎるな…」
「パドルで修正しようとしても、魚探見ながらだと手が足りない」
「せっかくのアタリも、バランス崩れて合わせられなかった」
そんな経験、ありませんか?
私も以前は、流し釣りの精度が安定せず、
“釣れる気がしないまま通り過ぎていく”ポイントが多かったんです。
でも、Bixpy Jetを導入してから、その問題が大きく変わりました。
特に効果を感じているのが、**低速(1〜3段階)を活かした「微速ドリフト」**のテクニック。
この記事では、「流し釣り × Bixpy」の相性の良さと、
実際に釣果につながる速度調整のテクニックを、実体験を交えながらご紹介していきます。
✅ Bixpyは“走るため”の道具だけじゃない
Bixpy Jetの最大速度は11段階、MAXで13km/hという推進力があります。
ただ、流し釣りにおいて私が使っているのは、ほぼスピード1〜3の範囲です。
この「微速コントロール」ができるのが、Bixpy Jetの最大の武器。
つまり、「移動」ではなく、“釣るための速度”を作る道具として使えるということです。
✅ なぜ“低速”が釣果に影響するのか?
流し釣りでは、以下の3つが大事になります。
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狙ったラインをきれいにトレースできること
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ルアーや仕掛けが自然に動くこと
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アタリに対して安定した姿勢が取れること
でも、潮や風が想定より速いと、
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船が流されすぎて仕掛けが浮く
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スピードが出すぎてルアーが見切られる
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バイトがあっても姿勢が崩れてアワセが遅れる
これではせっかくのチャンスも活かせません。
だからこそ、潮や風に“ちょっとだけ逆らう”微速調整が重要になります。
✅ 実際の釣行での使い分け:シーン別・速度調整のコツ
ここからは、実際のSUP/カヤック釣行で私がやっている速度調整術をご紹介します。
◾️ ① ほぼ無風 or 潮緩い:スピード1で“最低限の安定”
この状況では、潮や風による流れがほとんどないので、
何もしないとその場で止まりすぎてしまう。
スピード1にすると、わずかに艇が進むので、
・ジグやタイラバのラインが斜めに入る
・根掛かりリスクが減る
・アクションにも“流れのノリ”が出る
自然なドリフト感を出すには、スピード1がベストです。
◾️ ② 風だけが強め:スピード2〜3で“逆らいすぎず補正”
風速が4〜5m/sあると、SUPはかなり流されやすくなります。
このとき、スピード2か3を風に対して逆向きにかけると、
体感で“ほぼ停止〜微速で流れる”スピードに調整できます。
ここでやってはいけないのは、
「完全に止めようとして出力を上げすぎる」こと。
そうすると、今度は潮とのバランスが崩れて釣れない流れになります。
“止めないけど流しすぎない”がキモです。
◾️ ③ 追い風・追い潮:あえて“ゼロ”も戦略のひとつ
風と潮が同じ方向から来る場合、SUPはけっこうなスピードで流れていきます。
このとき、無理にエンジンで止めようとすると、不自然な姿勢になったり、釣りのテンポが乱れがち。
こういう時は、あえて Bixpyオフ+パドルでの微調整 に切り替えるのもアリ。
ポイントに入る直前でスピード2〜3をかけ、流し始めたらオフにする。
この“入り方だけBixpy”の使い方も、節電・集中力両面で◎です。
✅ 微速を使うなら「艇の姿勢」も意識しよう
速度調整と同じくらい大事なのが、艇の向き=進行方向の管理です。
風と潮の角度が違う日、SUPやカヤックが変な方向に流れてしまうと、
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仕掛けのラインが思った通りに入らない
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魚探反応の上を通ってるか分からない
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アタリが来ても体勢が不安定でミスりやすい
そんな時は、スピード1〜2で艇を“斜めに向ける”調整を入れます。
たとえば潮が南に流れ、風が東から吹く場合:
→ SUPの先端を“南東”に向けて、両方の力をいなす形で微速前進。
これで流れの中でも艇の向きが安定し、釣りに集中できる時間がグッと増えます。
✅ バッテリー節約にもなる「低速」運用の魅力
もうひとつ、地味に嬉しいのがバッテリー消費の少なさ。
Bixpyは出力に応じてバッテリー消費が変わりますが、
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スピード1:1時間で5〜7%程度
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スピード2:10%前後
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スピード3:15%以内(風や潮次第)
つまり、低速だけなら半日以上運用も可能。
これなら「帰りのバッテリー残ってるかな?」という不安もなし。
特に1日中の釣行や、ランガンスタイルにはぴったりです。
✅ リモコン操作のコツ:「押しすぎ」に注意
速度調整は、**ボタンの“押し加減”と“指のクセ”**が肝になります。
私がよくやっていた失敗は、
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焦って長押ししてスピード5まで上がる
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微調整しようとして逆に速度ゼロにしてしまう
これを防ぐには、
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よく使う「スピード2」までを2回“短くタップ”
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人差し指 or 親指で、必ず同じ持ち方を固定する
慣れてくると、ルアー操作しながら速度を変える感覚がつかめてきますよ。
✅ まとめ:「流し釣り」は“自分で流れを作る時代”へ
昔は、風や潮に身を任せて「今日は流れが悪いな〜」と諦めていた日でも、
Bixpy Jetがある今は、“流れを作る”ことができる。
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微速で理想のラインを引く
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ポジションを微調整して食わせの角度を作る
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スピード調整で“違和感のない”誘い方をする
これができるようになると、
たとえ釣れなくても、「やりきった」という満足感が残るようになります。
そして、そういう釣行の日こそ、ポロっと本命が出たりするんです。
✅ 最後に:こんな人に“微速Bixpy”をすすめたい
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「魚探で反応あったのに釣れなかった」経験がある方
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根掛かりばかりで釣りに集中できない方
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潮が速くてラインがまっすぐ落ちないと悩んでいる方
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パドル操作しながらの釣りが体力的につらい方
Bixpyは、ただの「移動用モーター」ではなく、
**“釣るための速度をつくる装備”**としての力を持っています。
その価値を引き出すカギが、「低速」の使い方なんです。