Bixpy Jetで1日持たせるバッテリー節約術
〜フルに使いきるより、“上手に使い切る”〜
カヤックやSUPでBixpy Jetを使い始めたばかりの頃、
「えっ、もうバッテリー残量こんなに減ってるの?」と焦ったこと、ありませんか?
せっかく快適に釣りができていたのに、
「帰り道に残ってなかったらどうしよう…」という不安がよぎる。
それが気になって、結局早上がりしてしまったり。
私自身、何度かその“残量ストレス”を味わってきました。
でも今では、朝から夕方まで安心して1日釣行をこなせる運用パターンを確立できています。
この記事では、実際にSUPやカヤックで年間30回以上釣行する筆者の体験から、
**「バッテリーを無理なく1日もたせるための考え方とテクニック」**をわかりやすく紹介していきます。
✅ Bixpy Jetのバッテリーって、実際どれくらいもつ?
まずは前提のおさらいです。
Bixpy Jetの標準バッテリー(PP-378)には、以下のようなスペックがあります。
使用モード | 航行時間の目安 |
---|---|
フル出力(11段階の11) | 約75分(条件により前後) |
中速(5〜6段階) | 約2〜3時間 |
低速(1〜3段階) | 4〜5時間以上も可能(流し釣り向き) |
つまり、「一日中フル出力で走り回る釣り」には向いていない。
でも、工夫次第で十分1日分の行動をカバーできるんです。
✅ 1日持たせるには「節約」じゃなく「戦略」
誤解されがちですが、「ずっと低速でケチって使う」のが正解ではありません。
本当に大事なのは、
✅ “どこで使って、どこで使わないか”のメリハリ
これに尽きます。
Bixpy Jetのバッテリーは「オンにしている時間と、出力の強さ」に比例して消費します。
無駄な“付きっぱなし”や、“ちょい移動に毎回全開”を減らせば、自然と持ちが変わってきます。
✅ 実釣ベースの「1日もたせる」バッテリー運用パターン
ここからは、私が実際に釣行でやっているBixpy運用の流れを紹介します。
▶ 朝イチ:高速で一気にポイントへ
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リモコン速度:6〜7
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航行距離:約1〜1.5km
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時間:約10〜15分
-
バッテリー消費:約10〜15%
🌊 朝の静かな海で、誰よりも先に本命ポイントに入る。
朝まずめのゴールデンタイムを逃さないために、ここはしっかり“使う”。
ポイントに着いたら、すぐ電源オフ。
ここからは**“釣る時間”に集中**します。
▶ ポイント移動(中距離):3〜4の中速で静かに移動
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リモコン速度:3〜4
-
航行距離:500〜700m
-
時間:5〜7分
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バッテリー消費:約3〜5%
SUPやカヤックは“音”が響きやすいので、
中速で静かに近づくほうが魚に警戒されにくい。
このときは釣りしながら、ルアーを流しながらの“ながら運転”が基本です。
▶ ポイント流し中:速度1〜2の“流し補助”
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潮が速い、風が強いときに限定して
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リモコン速度:1〜2(ほんのちょい押し)
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消費:極少量(体感で1時間に5〜7%程度)
この使い方が、Bixpy最大の節電ポイントです。
パドルやアンカーで止めようとするより、
“そよ風レベル”で補正してやると、狙ったラインを長くトレースできるんです。
▶ 午後のエリア移動:風と潮に逆らわずに動く
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向かい風・潮:中速(5〜6)
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追い風・潮:速度3〜4でOK
**「どっちに向かうかで使う出力が変わる」**のを理解しておくと、無駄が減ります。
私は午後になると、なるべく風下へ向かって釣りを展開→帰りは風上という動きに変えています。
▶ 帰り:スピード7〜9で安全帰還
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残バッテリー:30%〜40%キープが理想
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帰還距離:1〜1.5km程度
-
時間:10〜15分
釣り終盤で体力も集中力も落ちてきたタイミング。
安全かつスムーズに帰れることが一番大切。
だからこそ、ここにバッテリーを残す前提で使い切る意識が重要です。
✅ 節約のためにできる“ちょい工夫”テク
ここまでの運用に加えて、日々やっているちょっとした工夫をいくつか紹介します。
① Bixpyを“すぐオフ”できるクセをつける
意外と多いのが、「そのままつけっぱなし」。
ちょっとルアー結び直してる間も、流しっぱなしで出力2くらいが動いていたりします。
→ 指先でワンタッチで止められるので、とにかく“止める癖”を。
② スピード調整を“押しっぱなし”で上げすぎない
リモコンは「長押し」でスピードが一気に上がるため、
知らずに7とか8まで使ってしまっていることも。
→ ワンタッチずつ、“どこまでが釣りに適した速度か”を把握しておくと節電に◎。
③ 機動力を“無駄に使わない”ポイント選び
釣行前にGoogleマップ+海図+潮見表をチェックし、
**「どう流してどこまで行くか」**をある程度決めておく。
→ 現地で迷ってウロウロするより、格段に節電になります。
✅ 実際に1日釣行したときの消費ログ(SUP編)
時間帯 | 内容 | 出力 | 時間 | バッテリー消費 |
---|---|---|---|---|
6:00〜6:15 | 沖のポイントへ移動 | 6〜7 | 約15分 | 約12% |
6:15〜8:00 | 流し釣り | 1〜2(時々) | 約2h弱 | 約10% |
8:00〜10:00 | 中距離移動+流し | 3〜5 | 約30分 | 約10% |
10:00〜13:00 | ドリフト釣り | オフ or 低速 | 約2h | 約7% |
13:00〜14:00 | 帰還 | 7〜8 | 約15分 | 約15% |
➡ 合計:約54%消費。まだ余裕あり!
✅ まとめ:バッテリーの“使い切り方”を考えよう
Bixpy Jetは、正直「便利」以上の価値があります。
でも、その価値を引き出せるかどうかは**“使い方”次第**です。
節約というより、「戦略的に配分する」。
その意識さえあれば、フル充電1本で1日しっかり戦える道具になります。
✅ 最後にひとこと
「朝だけ動かせればOK」でも、
「帰りだけ頼りたい」でも、
「1日中ランガンしたい」でも。
Bixpy Jetは、使い方を選ばない柔軟さが魅力です。
そのぶん、ユーザー自身が「どう使うか」を工夫する楽しさもある。
釣果を上げるために、そして安全に帰ってくるために。
Bixpy Jetの“正しい使い切り方”、ぜひあなたの釣りにも取り入れてみてください。